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次回作はこんなの?

 どうも、よんのへです。
 知らぬ間に240DLを突破したようですね。

 流石メロンブックス。
 何の宣伝もしてないのに順調ですね。
 意見感想文句は大切に読ませて頂いておりますよ。

 メールフォームからでも、直メールでも日記のコメントでも、送って下さい。喜びます。私が。


 さて、先日、私の誕生日だったのですが、暇でした。
 もう、死にたくなるくらいに暇でした。
 暇なので次回作を考えてみました。
 
 今作以上に超どシリアスなこんな感じでどうでしょう?
 あ、相変わらずだけど、誤字脱字駄文はカンベンな。


 2010年12月25日――。
 それは私達が高校二年生の時の話だ。

 その日、私は幼馴染の親友である『新田陽司にったようじ』に誘われてウィンドウショッピングをしていた。陽司……陽ちんはお洒落には疎い男だったけど、流石にクリスマスだからか背伸びしたようなお洒落な服で着飾っていた。
 しかし、顔は悪いわけでも無いし、身長も180cmくらいあり、モデルをしていると言われたら「へー、あ、分かるかも」っていう恵まれた容姿なのに、万年文化系で筋肉らしい筋肉が付いていない為か、それともどこか幸薄そうな雰囲気が出ているのか、異様にお洒落な服が似合わなくて、待ち合わせの場所に着いた瞬間に「ぷっ」と吹き出してしまって「な、なんだよ……ちぇっ、やっぱり俺にはこんな服は似合わねぇーか」と若干ションボリさせてしまった。
 私は「ごめんごめんっ、かっくいいーヒューヒュー!」と言ったが「うっせぇ。悪かったな、センス無くて!」とすっかりやさぐれてしまったようだった。まぁ、それでも伊達に幼馴染みを十年単位も続けているだけあって、数分後にはお互いに笑顔になって学校との会話に華を咲かせていた。
 学校や学年は同じだが、クラスは違ったので「私のクラスでさー」「いや、俺のクラスなんてもっと酷いよ」「いやいや、それはやり過ぎだから」と会話の組み立てやすさはピカイチだった。
 そして、20時に適当なファミレスに入り、10分ほど待たされた後に漸く席に付くことが出来た。
 昨日の24日と比べると今日はこれでも少ないらしい。
「そういえばさー、クリスマスって25日だよね? なんで、日本人って24日に盛り上がるんだろ?」
 料理を待っている間、陽ちんがそんなことを言い出した。
「そりゃー………………。何でだろ?」
「というか、今の日本人って24日をクリスマスだと思ってねぇか?」
「それはあるかも。24日にケーキ売って、25日の本番に値引きシール貼ってる場所もあるしねー」
「ま、騒げりゃクリスマスでもイブでもいいか、ってところか。日本人らしいや」
「そういう陽ちんは何人なのよ」
「俺? 俺は……………………………………」
「ネタがないなら無理しなくていいわよ……」
「…………日本人です」
 まぁ、こんな感じで緩く、まったりと過ぎていく。
 たまには二人きりというのも悪くないと思った時、ふと気付いた。
「もしかしてこれって……クリスマスデート?」
「………………え?」
 私の言葉に「ハァ? 今更ぁッ?!」みたいな顔を浮かべる。
「ハァ? 今更ぁッ?!」
 ……否、そのまんま言われてしまった。そうか、そりゃ……そうよね。え? ってことは、何?
「え? これデートだったの!?」
「お……お前なぁ……!」
 流石の陽ちんも呆れを通り越して、どこか諦めている表情になってしまった。え、でもさ、これがデートだとすると……つまり。
「……もしかして、陽ちんて……私のこと好き、なの?」
「………………嫌いなら、デートなんかに誘わねぇよ……」とぼそりと顔を赤らめて呟いた。
「へ……へぇ……あ、うん。そっか、そう……だよね?」
 流石にこんなファミレスで幼馴染みからそんなことを言われるとは思っていなかったために、きっと私の顔も赤くなっているだろう。
「で?」
「へ?」
「答え……きいてない。俺……告白……した」
 外人の覚えたて単語のように陽ちんは目を合わせないで言う姿が新鮮で可愛かった。
「……私も……好きだよ? 陽ちんのこと」
「ほ、ホントか!?」
「で……でも、もう一人に、確認しないと駄目だと思うんだよ」
「え? ぁ、あぁ。そうだな、うん。そりゃそうだ、よな?」
「うん。私達は3人で一つだったんだからさ。あの娘にも許可、取らないとね?」
「……じゃ、これから行っていいかな?」
「うん、いいよ。きっと、あの娘なら喜んでくれるよ!」
「……………………」
 私の言葉に陽ちんは応えずに、どこか切なそうな微笑を浮かべていた。それは、どこか思い詰めたような、苦しそうな表情にも見えた。
「どうかした?」
「ん? いや、料理食べたら行こうか」
「うん!」
 そして、さっきの告白なんて無かったかのように、学生らしい会話をしながら食事を終えると、私の自宅へと向かい道を歩き出した。
「ねぇ、今日はおじさん達は帰ってるの?」
「ううん、仕事だってさ。今はあの娘一人だと思うよ」
「……一人」
「ん? どうかした?」
 今日の陽ちんは何かあの娘の話題になると表情が曇るような気がした。
「いや……ん、き、緊張してるのかも?」
「陽ちんが? ふふっ、別にあの娘相手に緊張も何も無いでしょー! どんと構えてなって」
「いたっ……」
 私はパシッと背中を叩くと、陽ちんは少し顔をしかめた後、力強く頷いた。
「でも……本当はさ……いや、何でもないや」
「ちょ、なにそれー」
「急ごう!」
 そう言うと、陽ちんは私の手を取って自宅へと向かって掛け出した。
 久し振りに触れた陽ちんの手は小さな頃とは違い、私の手を護るかのように大きく包み込んでくれた。

 ――でも、幸せな気分で陽ちんと触れ合ったのは、これが最後だった。

「ただいまー」
「お邪魔しますー」
 私は玄関を開けて、あの娘に聞えるような声で帰宅した。
 だが、返事は帰ってこずに、家は誰もいないかのように静かだった。
「あれ? いないのかな?」
「いや、靴はあるよ。これだろ?」
「あ、ホントだ。じゃ、寝てるのかな?」
 私は陽ちんと共にリビングに入って、上着をソファーに掛けた。
「もう9時過ぎてるからな。寝ててもおかしくないだろ」
「えー? ちょっと早いよ。具合でも悪くしてるのかな? ちょっと見てくるけど……」
「俺も行くよ」
「うん」
 そして、私達はあの娘の部屋の前へと立ち、扉をノックした。
「ねぇー、居るんでしょ? 具合でも悪いのー?」
「こんばんわ、美味しいケーキをお土産に買ってきたんだけど皆で食べないかな?」
 だが、一向に返事は帰ってこなかった。
「やっぱり寝てるの? 入るよー?」
 がちゃっとドアノブを開いた瞬間、眼に飛び込んできたのは倒れた勉強椅子だった。
「ッッ!!?」
 その瞬間、陽ちんは飛び退くように尻餅を付いて、壁に当たるまで後ずさりしていた。
「どうした……。の?」
 その怯える視線の先を見た瞬間、私も何を考えているのか分からなくなった。
 頭が真っ白になる、というのはこんな時にいうもんなんだなーと、関係無い思考が脳内を埋める。
 でも、仕方ないよ。そうでもしないと、きっと現実を見てしまうから。認めてしまうから。
「□□□□ッッ―――ッ!!!!?」
 呆然としていて聞き取れなかったが、陽ちんはあの娘の名前を叫んで、部屋へと飛び込んだ。
 私はそれを黙って見ているしか出来なかった。
 眼球は飛び出すように見開かれて、口は半開き。
 首には赤黒い様々な痕がくっきりと映し出され、縄はあの娘の身体の一部になったかのように食い込み。
 だらんとした手脚。漆黒の学校のスカートからは漏らし浸みた小水がゆっくりと重力の法則に従って、滴り落ちて、水溜を作っていた。
 この娘の苦痛な……全てを憾み、詛殺を望むような表情を見たことはなかった。否、こんな表情を人間が出来るのか、と思った。こんなことを考えることが出来る程に冷静に。驚くほどに冷静だった。だが、それは違うのかもしれない。
 まだ、理解していないだけ。混乱しているだけ。
 そう、今、状況を整理し、理解してしまった。
 頭の良い自分を怨むかのように、大声で叫んだ――。
 
 私、都築愛花の双子の妹――
    都築愛菜が首を吊って、自殺していた……。



『双子の妹が死んだ理由』
 
著:よんのへ せいりょう


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