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勇者「お前が新たな魔王だ」 剣士「!?」 後編


これの続きです。

仕事の合間にiPhoneでぽちぽち打った奴なので誤字脱字駄文カンベンね。



【魔王の城ー魔王の間ー】


剣士「ぐっ、ここは……」

魔法使い「ようやくお目覚め?」

剣士「魔法使い、僧侶、無事だったか」

魔法使い「無事じゃないけどね。プライド含めて全てが粉々よ」

剣士「……で、ここは?」

僧侶「最終決戦の跡地、ですね」

剣士「つまり、魔王の間ってことか。あー確かに記憶に新しいな」

魔法使い「幸い、魔王討伐の際にほぼ全ての魔物を倒したから、魔物の気配がないのは幸いね」

剣士「くそ、勇者の奴め。こんなところに飛ばしやがってどういうつもりだ!」

僧侶「……勇ちゃんは、本気で私たちを殺そうとしているんだ」ガクブル

剣士「あぁ? 何言ってやがる僧侶。確かに敵の本拠地ではあるが、魔物はいねぇし、五体満足だ。むしろ勇者が何故、こんなところに飛ばしたかすら理解できないぞ。それなら魔物の本拠地に飛ばした方が良かっただろうに」

魔法使い「そうねぇ。僧侶ちゃんは深く考えすぎじゃない? 三日歩けば人間の村があるし」

僧侶「ハァ……。何で私、勇ちゃんを裏切っちゃったんだろうって今も思ってますが、この際仕方ありません。責任は私含め剣士様にとってもらいます」

剣士「ど、どういう意味だ」

僧侶「まず、勇者は本気で私達を試しているのでしょう。この魔王城はどこに君臨しているか知ってますよね?」

魔法使い「えぇ。人間界と魔界の狭間……だったわよね?」

僧侶「そうです。厳密には環境的には魔界と思って頂いて問題ないと思います。つまり、動物も植物も魔界産になります」

魔法使い「あっ!」ハッ!

僧侶「そうです。魔物は雑食ですが人間でいう毒が好物です。つまり、ここの植物や動物は全て私たちには有害な毒を持っています。食べられません」

剣士「なっ!?」

僧侶「だから勇者は最後の村で大量の食物を購入したでしょう? 勇者はこのことを夜の偵察で調べていたから」

魔法使い「で、でも。毒消魔法を使えば!」

僧侶「無理ですね。そもそも私の力は「神の力」を借りて行うものです。正確には聖石を持つ者の光の力に比例します。つまり、その破魔の剣を持つ者の力に作用されます」

剣士「それってつまり……」

僧侶「言いにくいですが、今の剣士では破魔の力を引き出せていません。つまり、今の私は自分の実力でしか回復魔法を使えないんです」

魔法使い「聞くけど、その実力は?」

僧侶「切傷を治すくらいです」フフッ

剣士「ハァ!? 死者蘇生すら可能だっただろ、僧侶は!」

僧侶「全て勇者の光の力だったのです。勇者が強くなれば自動的に私の力も強まる仕組みだったので……本当に、私ってバカですよね。誰よりも勇者が強くなっていると実感出来る筈なのに……」グスッ

魔法使い「泣いてる場合じゃないわよ」

僧侶「そうですね。次にこの城にはまともな武器や防具はありません。覚えてますよね?」

勇者『宝物庫と武器庫の武器をすべて壊そう。増軍が来ても武器がなきゃ何とかなる』

剣士「あー、確かにすべての武器、壊しちまったなぁ」

魔法使い「……まさか、勇者はあの頃からこの計画を考えていたってことかしら」

僧侶「さぁ、それは分かり兼ねます。次の問題は魔王の後継者です。恐らく魔王が死んだことで新たな魔王になるために多くの強力な魔物がここに集結するでしょう」

剣士「」サー

僧侶「上級の魔物になれば魔障壁という魔力のバリアを張っています。これを貫通できるのは、破魔の剣だけです」

剣士「こ、これを使えってか!? む、無理だぞ、そんなの!」

僧侶「無理でもそれを使わない限り勝てません」

剣士「うぐっ」

僧侶「食料もない。武器もない。魔法も使えない。魔王を打ち倒した破魔の剣はあっても使い手がいない。そして、最強クラスの魔物が集結中。どうですか? 勇者は私達を殺そうとしているでしょう?」

魔法使い「……」

剣士「だ、だったらどうするんだ。このまま死ぬつもりはないぞ俺は!」

僧侶「そうですね。兎にも角にもこの魔王城を脱出し、魔物との戦闘を回避して、人間の村に向かうしかないでしょう」

――ステータス
戦士 LV28 破魔の剣/布の服
魔法使い Lv30 ―/布の服
僧侶 Lv27 ―/布の服

魔法使い「ちょ、ちょっと待って! ここにアタシ達の装備は布の服だけよ!? しかも、上級魔物にはアタシの魔法は貫通しない。一撃喰らっただけで死ぬわよ!」

僧侶「わかってます! でも、それしか方法がないんですよ!」

剣士「……そうだな。覚悟決めろ。魔法使い」

魔法使い「剣士まで!」

剣士「こうしている間にも上級魔物が集まりつつあるんだろ? さっさと逃げるに越したことはねぇ」

僧侶「そうです。そして、敵にであったら迷う事なく逃げること。例え誰が死のうとも振り返ってはいけません」

魔法使い「そ、そんな……アタシは嫌よ!」

剣士「魔法使い……」

魔法使い「蘇生には4/5以上の肉体が必要で、死後3日以内じゃないと蘇生確立は一気に低下するわ。特に上級魔物は人間を食う種族も多い! 余りにも無謀よ!」

僧侶「しかし、ここにいても結果は同じですよ。それに魔法使いさんは障壁を突破出来ないとはいえ、魔法を使えます。目くらましでも何でも生き残る確率は一番高い筈です」

魔法使い「でも……」

剣士「いい加減にしろ魔法使い。この面子で一番死ぬ可能性が高いのは僧侶なんだぞ!」

魔法使い「ッ!」ギリッ

剣士「回復も使えない。武器も使えない。基礎体力も低い。そんな僧侶がやるしかないって覚悟決めてんだ! やるしかねぇだろ!」

僧侶「剣士さん、そのくらいに」

魔法使い「ううん、そう、よね。ごめん僧侶。覚悟決めたから今すぐ行きましょう!」

剣士「あぁ。早くて3日掛かる。それまで飯抜きだ」

僧侶「行きましょう」


【魔王城 街道横 魔森】

剣士(こりゃ、ちょっとマズイかもな)

魔法使い(じょ、上級魔物がこんなに・・・100、ううん、300は集まってるじゃない)

僧侶(いえ、全ての上級魔物が集まる筈ですから、最終的には3000を超えるはずです。まだ、この程度が幸運と思いましょう)

剣士(くそ、魔王討伐よりも遥かに多いじゃねぇか)

僧侶(あの時は別格の力を持った四天王や側近がいましたから手助け不用と思ったのでしょう。実際、四天王クラスの魔物はこの中にはいないようですし)

魔法使い(そうは言っても、今のアタシ達が勝てる魔物じゃないわよ)

僧侶(勿論です。この魔の森で隠れながら移動しましょう)

剣士(3日で、たどり着けるかなぁ)

僧侶(死ぬよりもマシです。さぁ、行きましょう)


【魔の森――夜】

僧侶「大分、魔物の姿は減りましたね」

剣士「ふぅ。魔王城もようやく見えなくなったな」

魔法使い「ここまでくれば安心かしら」

僧侶「いえ。まだ魔王城の敷地内の筈です。油断はできません」

剣士「そうか、じゃあ徹夜で歩くしかないか」

僧侶「ですね。少なくとも魔王城の領域を出てから、休息をとった方がいいと思います」

魔法使い「うげー。でも、仕方ないか」

???「ナンダオメーら」

剣士「!?」

――野生のギガントスが現れた。
――ギガントスは深く禍々しい魔障壁を放っている。

魔法使い「あ・・・ああ・・・」

僧侶「ギガントス・・・あの勇者ですら倒すのに時間が掛かるタフで、攻撃力の高い巨人型モンスター……」

剣士「ははっ、こりゃマズイな」ヒヤアセダラー

ギガントス「オメェラ! 勇者ノナカマ!! ウガァアアアア!!!」

――ギガントスは大きくこん棒を振り上げた。

剣士「避げろ!!」ダッ!

――ギガントスはこん棒を振り下ろした。
――剣士は攻撃をよけた。
――魔法使いは攻撃をよけた。
――僧侶はよけきれなかった。左腕に破壊的ダメージ。

僧侶「う、あああっっ!」

剣士「僧侶!!」

魔法使い「剣士立ち止まっちゃダメ! 逃げるのよ!」

剣士「で、でも僧侶が!」

僧侶「う、あぁ……に、げてくださ、い……」

剣士「う、グゥウウウ!」

ギガントス「にが、サナイ!!」

――ギガントスはこん棒を剣士に向って投げつけた。

剣士「なっ!」

魔法使い「え?」

――ギガントスの放ったこん棒が剣士と魔法使いに直撃する。
――二人に致命的ダメージ!
――チームは全滅した。

剣士「ぐ、ふっ……ここまで、かよ」

魔法使い「いたい、痛いよォ……血が、アァ……」

僧侶「……私が勇ちゃんを裏切らなければ、誰も、ううぅ……」

ギガントス「終ワリだぁあアアアア!!」

――ギガントスはこん棒を拾い上げると高く振りかざした

――突如、黒いローブを羽織った???が現れた。
――???の攻撃。
――ギガントスの障壁ごと斬り裂いた。
――ギガントスは倒れた。

――???は全体回復魔法を唱えた。
――剣士、僧侶、魔法使いの傷が全回復した。

???「おー。この程度の障壁なら貫通出来るんだな」

剣士「な、え?」

魔法使い「そ、その剣は……」

僧侶「……勇者」

――???はローブを外した。
――なんと、???は勇者だった!

勇者「まだ一日も経っていないのに全滅か。どんだけ弱いんだよ元勇者パーティー」ハハッ

剣士「ぐ、お、お前、何でここに」

勇者「ん? いやぁ、忘れ物を届けにきただけさ」

――勇者は鞄から、「魔法使いの杖」をすてた。
――勇者は鞄から、「賢者の杖」をすてた。
――勇者は鞄から、「剣士の鎧」をすてた。
――勇者は鞄から、「魔法使いのローブ」をすてた。
――勇者は鞄から、「僧侶の法衣」をすてた。

勇者「これ返しておくよ。あ、剣士の剣は僕が貰うから。というか、その剣必要でしょ?」

魔法使い「ど、どういうつもり?」

勇者「ん? 別に意味はないよ? 元々これは君たちの物だったし、盗んだままにするのは勇者として出来ないだけだよ」

僧侶「勇者様、ごめんなさい! 私、何でもしますからもう、許してください!」

勇者「おいおい僧侶、土下座なんかしなくていいよ」

僧侶「私が間違ってました! お願い、許して……勇くん……」

魔法使い「えぇ、私たちが間違っていたわ。今後、勇者を、いえ、勇者様に完全服従します、だから……!」

勇者「ふーん。と、“君の女”は僕に土下座してるけど、君はどうなんだい? 剣士?」

剣士「……俺は」

魔法使い「剣士!」

剣士「うぐっ、お、俺はどうなったって構わない! 俺が全ての元凶だ! だから、俺を気が済むまで好きにすればいい! だから、魔法使いと僧侶は許してやってくれ! 頼む」

勇者「さっすが剣士。カッコいいねぇー。ハーレム王は土下座してもさまになるねー」ヒューヒュー!

剣士「た、頼む!」ドゲザー!

勇者「みんな、頭を上げて」ニコッ

剣士「ゆ、勇者……」

勇者「土下座なんかしなくていいって言ったでしょ? 僕は辞める気なんてないんだから」フフッ

魔法使い「っ!」

僧侶「う、うぅ、勇くん……」

勇者「おいおい、僧侶ー。泣いても意味ないよ。女の涙で有効なのは純粋な女の子だけだ。君は穢れ切っているから効果なしだね」

僧侶「ッ!」

剣士「くそっ、勇者ぁああ!!」

――剣士は勇者に剣を振り下ろした。
――だが、勇者の剣の柄で防御されてしまった。

剣士「なっ……!」

勇者「おいおい、なんだそのへっぴり腰。そんなんじゃスライムにも勝てないぜ!」

――勇者の攻撃。
――神速の剣は剣士の胴体を斬り裂き、遠くの岩山すら切断した。

魔法使い「剣士!」

勇者「うひゃあー。こりゃすげぇ斬れ味だな。こんなの使ってりゃ、そりゃ剣技なんて適当でもいいわ」

僧侶「勇くん、なんでこんなひどいこと!」

勇者「酷いことね。世界救った勇者を裏切った君たちは本来、死罪どころか一族皆殺しでもおかしくないんだよ? それにチャンスをあげているんだ。感謝されるならともかく、怨まれる筋合いはないんだけど。あ、剣士に完全回復魔法っと」

――勇者は完全回復魔法を唱えた。
――剣士の傷が完全回復した。

剣士「う、あぁ……」

勇者「それと僧侶。もう二度と勇くんと呼ばないでくれ。お前の特別なんかでいたくないからね」

僧侶「う、うぅ……」ナキクズレ

勇者「ま、幾ら魔法力が上がろうと僧侶と魔法使いは上級魔物に攻撃をすら効かないけどね。ということで君たちの命綱は剣士ただ一人ってこと。まぁ、頑張って魔王になってくれ。じゃあね」

――勇者はルーラを唱えた。
――勇者は離脱した。

剣士「くっそおおおおおおお!!」

魔法使い「…………」

僧侶「…………ウゥ」



【4日後】
【最果ての村 付近の魔の森】

僧侶「な、なんとかここまで辿り着けましたね」

剣士「なのに、何だありゃ」

魔法使い「人間の村の前に、屈強な兵士が約5000。その筆頭には勇者と、勇者と戦士の師匠である王国一位……先代魔王を討伐した元勇者とは……」

僧侶「いえ、あれが全兵力なのでしょう。これは恐らく……勇者の演説でしょうか」

魔法使い「どの道、今は動けないわ。勇者の言葉を聞きましょう」


【村の前】

勇者「兵よ! 新たな魔王は僕の元仲間だが遠慮することはない。奴らは敵だ! 攻めぬのなら良し。村を攻められたら僕が命を賭しても必ず殺して見せよう!」

兵士たち「うおおおお! 勇者様ぁああ!!」オオオオオオオオッ!!

勇者「最後の人間界の砦として、この村は非常に重要だ。実際、この村の支援がなければ僕たちは魔王に勝てなかった。しかし、その恩すら忘れ、奴らはこの村を襲おうと模索している!」

剣士(勝手なことを・・・!)

勇者「しかし、絶対に僕は負けない。僕と英雄の元勇者が代わる代わる交代でこの門を見張る。ここには虫一匹すら通さぬと誓おう!」

兵士たち「うおおおお! 勇者様、素敵だぁあ!!」ウォオオオオオオ!!!

勇者「しかし、万が一、汚い手を使って僕らの眼を掻い潜り、村に侵入してしまった場合でも心配はしていない。なぜなら、ここには僕と……いや、僕よりも長年強力な魔物を退けてきたあまりにも優秀な兵士たちがいるのだから!」

兵士たち「任せとけぇええ!」ヒャッハァアアアーー!!

勇者「僕らでこの村を守るぞぉおお!!」

兵士たち「おおおおおおおお!!」オォォォォォォォォッ!!

僧侶(そうですよね。冷静に考えれば食料事情を熟知した勇者がいるのですから、この村は最強布陣を敷いて当然ですよね)

魔法使い(えぇ。ここを通らないで村の向こう側に抜けるには、断崖絶壁の冬山を一ヶ月歩き続ける必要がある。魔物ならともかく、人間には不可能ね)

僧侶(飛行能力があれば話は変わるんですが。無理ですし)

剣士「……お、兵士たちが村に帰って行く。残ったのは、勇者一人、か」

魔法使い「少し前なら侮られたものね、って言ってたんだけど」

剣士「今の勇者にかかれば一撃で余裕のオーバーキル、とはな」

僧侶「……しかし、人間の食物は、勇者が守る門の中にしかありません」

剣士「ぐぐぐ……流石に水無しじゃキツイどころじゃねぇな」

魔法使い「何としても、食料は手にいれなくちゃ……」

僧侶「しかし、あの村は魔王城に一番近い村だけあって、兵士たちの力は並大抵のものではありませんし、村自体に巨大な結界が張ってあります。事実上、人類から魔物の進行を止めている場所ですから」

剣士「だ、だけどどうあったって手にしないと、流石に限界だ!」

魔法使い「そうね、餓死なんて絶対にイヤよ」

僧侶「なら、選択肢は二つです」

魔法使い「二つ?」

僧侶「一つはこのまま村に攻め入って、食料を強奪する」

剣士「強奪って、もっといい方法が」

僧侶「無いですね。魔王扱いされて、お金もない。他に手に入れる方法はありません」

剣士「あー、金もねぇんだな。そういえば」

魔法使い「で、もう一つは?」

僧侶「……魔物や魔界の食料を食すんです」

剣士「はぁ? でもそれには毒があるって言っただろ!」

僧侶「はい。可能な限り毒素を抜き、私は微弱ながら痛み止めの魔法を使って、誤魔化して食べるんです」

魔法使い「……そんなの可能なの?」

僧侶「分かりません。ですが、今の私では毒を回復したり、無効にしたりすることは出来ません。なので、食事の度に苦しい思いをすると思います。痛み止めと言っても、頭痛、吐き気、痺れなどは間違いなく現れます。ただ、即死させない程度、というだけですから」

剣士「ぐ……そんなのは……」

僧侶「私だって嫌です! でも実質、もうこれしかないんです!」

魔法使い「剣士。アタシ達のリーダーは貴方。アタシは貴方の決定に従うわ」

僧侶「そうですね。村を襲うか、毒を食らうか。剣士が決めてください」

剣士「うぐ……本当にそれしかないのかよ。別な方法を模索しようぜ!」

僧侶「もう時間がありません。考えに考えた結果がこの二つです。それともこの先の雪山で雪でも食べて飢えを凌ぎますか?」

剣士「ぐぅうう」

僧侶「さぁ、決めてください!」

剣士「俺は……俺はッ!」

剣士(俺は勇者になりたかった。その為に努力もしたつもりだ。それなのに実際に勇者になったのはアイツだ。だから、チャンスと思った。本当の勇者は俺だと。英雄は俺だと認めさせてやりたかった)

剣士「でも、俺は、英雄なんかじゃなかった」

剣士(勇者が弱かったからこそ俺は調子に乗ってしまった。努力も忘れ。勇者はいつまでも俺を越えられず。そして、勇者の女だった僧侶すら手に入れた。勇者が持っていない物を全て俺は手に入れたと思っていた)

剣士(でも、俺が慢心している間、勇者は真の勇者になっていた。俺は……馬鹿だった)

僧侶「剣士」

剣士「それでも俺は、勇者を目指した男だ! 村を襲うなんて出来るものか!」

魔法使い「……そう、それが答えね」

僧侶「わかりました。では、魔王城に戻りましょう。その道中で適度に食料を手に入れましょう」

剣士(勇者――俺は俺の正義を貫く)


――剣士たちは逃げ出した。

――勇者は千里眼の魔術を解除した。

勇者「…………そうか。剣士たちはその選択肢を選んだか」

元勇者「これで、本当に良かったのか。勇者君」

勇者「えぇ。あの剣士のことだから村に攻め入るとも思ったのですが。まぁ、大凡予想通りですね」

元勇者「本当に君の計画は……大丈夫なのか?」

勇者「勿論です。剣士は勇者パーティーの仲間……ですから」

元勇者「………………」

勇者「では、村の警戒を解除して下さい。そして、次の作戦に移りましょう。ご協力ください」

元勇者「……うむ」



【1年後】
【王の城ギャラリー】

――ザワザワ……

国王「本日、勇者と我が娘は結婚する! 国民よ、勇者の挨拶を聞くといい」

勇者「王国民よ。恐れ多くも農民出の僕が美しい姫と結婚することができました。こんなことは夢にも思えませんでした。これも魔王を倒したお陰であり、その魔王を倒すために王国民の強力があったものと思っております」

国民「勇者様ーすてきだー」わーわー

勇者「この良き日を迎えられたのは、全て王国民のおかげだ。ありがとう。感謝の気持ちしかないよ」

勇者「しかし、やり残したこともある。それは僕の仲間が新たな魔王となったことだ」

姫「勇者様……」オイトワシヤー

勇者「そして、ここに宣言する。僕はこのパレード後に魔王を……かつての仲間をこの手で打つ。その時こそ、暗黒の時代は終わりを迎え、僕と姫の正真正銘、新たな旅立ちになるだろう!」

国民「ゆうしゃさまー! さすがだー! 魔王を殺せー!」ウォォオオオ!!

――勇者は剣を高く掲げた。
――剣は美しく煌めいている。

勇者「さぁ、勇敢なる王国民よ! この剣に君達の想いを写した! 君達の怒り。悲しみ。憎しみ。僕が必ず魔王に届けよう!!」


――うおーーーー!!!


勇者「では、姫。王よ。僕は全てにケジメをつけてまいります」

姫「いかないで勇者様、何かあったら姫は……」ウゥゥ…

勇者「大丈夫です姫よ。僕は万に一つも負けることはありえませんから」ニコッ


――勇者のルーラ。
――勇者は光の粒となって消えた。

国王「必ず帰れよ」


【魔王城 魔王の間の扉前】

――魔王が死んだ時、新たな王を決める為、一堂に集まる。争う。殺し合う。生き残った者が魔王だ。

そして、つい先日、新たな魔王が誕生した。
特に先代の魔王は最強と言われていた為、殆どの魔王候補が自ら身を引いた。
歴代最強の魔王とその側近が亡くなった時、魔王の座を見送っていた魔物との激戦が起こった。

勇者は二度目の魔王間へ続く扉の前に立つ。
辺りを見回すと、上級魔物の死体が無造作に並んでいた。
魔王城だというのに、魔物の気配はこの扉の内側からしか感じない。
つまり、全滅したのだ。魔王の座を狙っていた全ての魔物が。

その激戦の勝者が待つ扉を開いた。
そこには2体の魔物が待ち構えるように立っていた。

――身体の肉が腐り落ち、骨すらも見える『魔法使いのローブ』を身に纏ったアンデット型モンスター。
――緑色の毒々しい肉体は腐ったスライムのようになっている『僧侶の法衣』を身に纏った猛毒型モンスター。

そして、その奥の玉座に座るのは、勝ち残った魔王。

――身体中の骨格すら人間と違う。別次元の生物。半身は何千という触手となり蠢いている。
――その目は鋭く吊り上がり、畏怖を与えるように青い血を流す。

勇者「やぁ、みんな。随分と久し振りだね。元気してた?」

アンデット「ァ……ォォ……ユウシャ」

猛毒型「ゴボォ……あぼぉーユウクン……」

魔王「………………」

勇者「ん? 魔王様は勇者登場にコメント無しかい?」

魔王「……俺達を、殺しにきたのか」

勇者「ま、そんなところだね。しかし、立派な触手だねぇ。それなら僧侶も魔法使いも同時に喜ばせてあげられるね」

魔王「………………」

勇者「ま。今の魔法使いと僧侶に欲情できるかは知らないケドね」

魔王「…………勇者よ」

勇者「何だい?」

魔王「俺は生き残ったぜ……」

勇者「そのようだね」

魔王「全ての魔物を殺してやったッ!」

勇者「みたいだね」

魔王「生き延びたッ! 別に俺だけがこんな目に合うなら死を受け入れた! だが、魔法使いや僧侶は俺にそそのかされた被害者だ! それを許さずにこんな姿になった原因であるお前は許さねぇ!」

勇者「ふーん。つまり何かい? 君はあーんな醜い化け物に姿を変えた彼女達の復讐心の為に。僕を殺す為に。魔王の椅子へと勝ち上がったってことだね」

魔王「そうだ……! 俺はお前を許さねぇ! こんな姿になったのもお前が何か魔法をかけたんだろう!」

勇者「それはどうかなー?」

魔王「そう、お前を殺せば魔法の効果が切れる……それに魔王は勇者を殺すもんだからなァ」

勇者「正しいね。どんな理由があっても勇者と魔王は相容れない存在だね」

魔王「だから、どんなにお前が正しかろうと。どんなに俺が悪いだろうと俺はお前を殺す!」

――魔王は禍々しい魔障壁を展開した。
――魔王は『聖剣』を装備した。
――聖剣は闇の波動を放っている。

勇者「いいね。シンプルで実にいい。魔王はそうじゃなくちゃ」

魔王「フ、ハハハハッ!! 見ろよこの醜い姿! 魔障壁すら張っちまう魔物そのものだ!」

勇者「……」

魔王「聖剣もない状態で魔障壁を張った俺に勝てるか! やっぱりお前はいつまでも俺には勝てない雑魚でしかないんだよォ!!」

勇者「かもね。僕の装備は以前君が使っていた『剣士の剣』だしね」

魔王「フハハッ、ふははははッ!! 待っていろ魔法使い、僧侶! 勇者を殺して……元の姿に!」

アンデット「…………」

猛毒型「…………」

勇者「――結局、剣士の本質はそれなんだよ。自分が圧倒的に正しいと信じて疑わない」

――勇者は「剣士の剣」を装備した。

魔王「言っていろ! 死ね勇者ァ!!」

――魔王のメラガイアー!
――しかし、勇者には効果が無いようだ。

魔王「な、え?」

勇者「へー。脳筋馬鹿なのに全盛期の魔法使いと同等クラスの魔法だね。やるじゃん」

魔王「な、馬鹿なっ!?」

――魔王の触手攻撃!
――無数の触手が鞭のように勇者に襲いかかる。
――しかし、勇者には効果が無いようだ。

魔王「」

勇者「ほほう、魔王の攻撃すら無効化出来るのか」

魔王「な、何をした!?」

勇者「ん? 新たな魔王が産まれる時に、何も対策を取っていないわけないだろう? 簡単さ。君が放つ魔障壁と似たようなのを僕が放っているだけさ」

魔王「なに……!?」

勇者「君たちが嬌声を上げている時に、僕は研究していた。可能な限りのデータを収集していた。死を覚悟して魔界の植物や動物を食したこともあった。左腕を切り落としたのは陽動で、本当は魔物を食した時の後遺症で殆ど魔物化していたからね。その代償に見合う研究結果さ。今じゃ王国の兵士すら使える法術まで発展させた」

魔王「」

勇者「つまり、魔王、君は今や王国の兵士1人すら倒せないわけさ」

魔王「」

勇者「じゃ、こっちのターンかな」

――勇者の攻撃!
――剣士の剣に光が集う。
――勇者のギガスラッシュ!!
――魔王の魔障壁を貫いた。
――999999999のダメージを受けた。

魔王「ぐわぁああああああ!!!」

勇者「――はい、お疲れ様、剣士」

――魔王は倒れた。

魔王「バカな、どういうこと、だ」

勇者「これも簡単さ。聖石の人工的な製造に成功したんだ。といっても、これは魔障壁を研究している最中、偶然に気付いた奇跡の産物なんだけどね」

魔王「くそ、くそがぁあああ!」


――魔王は全ての魔力を解き放った!


勇者「だから、もう終わりなんだって」

――勇者は右手をかざした。
――魔王の魔力は勇者に吸い取られてしまった!

魔王「ぐ、あぁああっ、すまねぇ! 僧侶……魔法使い」

――魔王は倒れた。

勇者「さてと、じゃ、君達も魔王……いや、戦士の後を追うといい」

――勇者は聖なる力を解き放った。
――聖なる力はアンデット型と猛毒型の魔物を焼き尽くす!

アンデット「」
猛毒型「」

――勇者は戦闘に勝利した。

勇者「……………」











【5年後 王宮地下】

戦士「ん、ぐ、あぁっ!」

戦士は目を覚ました。

戦士「研究所……? 俺は、勇者に殺された筈じゃ……」

――戦士は辺りを確認した。
――戦士の隣には魔法使いと僧侶が眠っていた。

戦士「人間に、もどってる?」

??「目覚めたか。戦士よ」

戦士「誰だ!?」

――戦士の前に姿を現したのは先代の元勇者だった。

元勇者「久しいな、戦士よ」

戦士「お、お師匠様!?」

元勇者「……ここは王国の地下研究所。君達は5年以上眠り続けていた」

戦士「ご、5年!? というか、お師匠様が助けてくれて……人間に戻してくれたのですか!?」

元勇者「違う。儂ではなく全て勇者君のお陰だ」

戦士「な、は?」

元勇者「全てを話そう。勇者君が何故、君達を魔王にしたのか。そして、勇者君は何故、君達を生かしたのか」

――元勇者は椅子へと腰掛けた。

元勇者「戦士よ。2つほど聞く。正直に答えよ」

戦士「お師匠様に嘘が通じないのは理解しているつもりです」

元勇者「結構。では、一つ目。お前は勇者君を馬鹿にしていた。見下していた。だが、魔障壁を持つ上級モンスターは全て勇者君が倒した。間違いないな?」

戦士「…………はい。俺たちは目くらましやサポートを……いや、それすらしない時もありました」

元勇者「そうか。では二つ目の質問じゃ。お前は国王から褒美を貰う時に、何を所望しようとしていた?」

戦士「う、そ、それは…………」

元勇者「答えよ」ギンッ!

戦士「国……どこでもいいから国王になりたかった、です」

元勇者「そうだろうな。お前は野望の塊のような男じゃった。天辺に登りつめようとするわなぁ」

戦士「……いけないでしょうか」

元勇者「では、もう少し具体的に尋ねよう。国王となって何をするつもりだった?」

戦士「何を? と申されましても、ただ、王になれば「最強の戦士」の名誉の他に、全てを手に入れられると思っていた、から、です」

元勇者「ま、そうだろうな。では二つほどはっきりと言わせてもらおう」

戦士「……」

元勇者「お前は王になっても国民のことは何も考えない最低の王になっていただろうな」

戦士「そんな、ことは……」

元勇者「勇者すら裏切ったお前が国民を裏切らない訳がなかろう」

戦士「ッ」

元勇者「そして、もう一つ。貴様は魔物を退治することなく、それどころか勇者君を最大の形で裏切った。お前は旅で何をした? 人類に、国に、何をもたらした?」

戦士「ッ!? それ、は」

元勇者「勇者にとって魔王以上に凶悪な存在だったろうに。勇者は魔王討伐に失敗すれば「愚者」として人間として扱ってもらえない。しかし、お前らパーティメンバーは成功しようが、失敗しようが英雄になれる。それどころか、魔障壁の上位魔物と戦う必要もないからな。約束された「英雄」なのだ」

戦士「…………俺は」

元勇者「片や命をかけて英雄か愚者になる。片やただ勇者の後ろをついて行くだけで英雄が約束される。それどころか、お前は勇者から奪う側だった。どこに英雄たる資格がある?」

戦士「…………」

元勇者「見せた方が早いか。さて、ついて来るといい」


――元勇者は戦士と共にルーラを唱えた。


【王都 中心街広場】

――ルーラの先には沢山の住民が集まっていた。

元勇者「聞け、国民よ。本日、自身が魔王となり全ての魔物を駆逐した英雄が目覚めた!」

国民「うぉぉぉお! 戦士さまー!!」

戦士「な、これ、は?」

元勇者「戦士は勇者すら欺く作戦で、裏切ったふりをして魔物を内部から全滅させた英雄なり! 讃えよ!」

国民「うっぉぉぉ! ありがとう戦士様ッ!!」

戦士「ど、どういうこと、だ」

元勇者「おっと、戦士は怪我より目覚めたばかりで体調が優れないらしい。また、今度、正式に祝いの席を用意する!」

――元勇者はルーラを唱えた。



【研究所】

元勇者「こういうことだ」

戦士「わ、わかんねぇ、何が、どうなってやがる」

元勇者「先ほども言った通り、魔王討伐後の戦士は「英雄たる資格」を持ち合わせていなかった。勇者君は君が国王を要求するのも、失敗するのも全ての分かっていたのだ」

戦士「な、に……」

元勇者「だから、勇者君は君が「英雄」と呼ばれるにふさわしい舞台に投げ込んだ。お前が魔王になる時は、他の強い魔物を全滅させた時に他ならない。つまり、お前が魔王になった瞬間、戦士は真の英雄と呼ばれるに値する結果を手にした時だ」

戦士「そ、そんなの!」

元勇者「そして、勇者君は魔界の食品を食すと、身体が魔物になってしまうことを解明した。魔物になると飛躍的に能力値が上昇するのも自身の研究で知っていた」

戦士「……なら、俺達が魔物の姿になったのは」

元勇者「君たちが食べていた魔界の植物や魔物が原因だ。これも勇者は理解していた」

戦士「つまり、あいつは俺達を魔物にさせるつもりだったんだ!」

元勇者「そうだ。だが、お前らは弱い。魔物化してステータスを上昇させない限り、死んでいただろう」

戦士「!」

元勇者「そして、魔物から人間に戻す方法を勇者は1年以上の歳月を費やして見つけ出した。それもこれも、全て、君達を元の体に戻す為だ」

戦士「うそ、だろ……」

元勇者「元とはいえ、勇者は嘘はつかぬ。よかったな、戦士よ。これでお前は今日から英雄だ。まごうことなき英雄だ。大手を振って歩くといい」

戦士「何だよ、訳わからねぇよ。勇者は俺達を憎んでいるはずだ! なのになんでこんなことを!」

元勇者「知れたこと。“勇者”だからだ。仲間を許せずに何が勇者か。それを勇者君は理解していたのだよ」

戦士「っ!!」

元勇者「君を魔王として討伐した。つまり、今まで旅をしてきたのは魔王とその一派だったという設定に無理矢理書き換えた。だから、魔王という戦士を倒した後に残るのは「勇者の仲間である戦士」だった」

戦士「バカな、あいつは、俺達を許すってのか……」

元勇者「馬鹿者がぁアアア!!」

――元勇者は戦士を殴りつけた!

元勇者「許すはずがなかろう! 勇者くんは絶対に貴様らを許すことはない! だが、「勇者」としては全てを許すしかないのだ! 教祖が神を信仰するように! 勇者という職業は目に見える全てを救わねばならんのだ!」

戦士「ッ!」

元勇者「もうじき、魔法使いと僧侶も目が覚める。貴様らには「英雄の印」を授けよう。他の国でもそれがあればいい暮らしが出来るだろう。目覚めたらそうそうにこの国を去れ」

戦士「…………勇者に謝りたい。俺は本当にバカだった」

元勇者「その必要はない。勇者君はもう「勇者」を辞めた。「勇者」を辞めた勇者君は別の国で王をしている。何が言いたいかわかるか?」

戦士「い、いえ……」

元勇者「彼はもう「勇者」という肩書きはない。つまり、勇者君でしかないのだ。勇者君は君達を深く恨んでいる。絶対に近づくな。冗談抜きで今度こそ殺されるぞ」

戦士「俺は、馬鹿なことを……本当に、勇者は……」

元勇者「……後に違う大陸に送る。今後、この大陸には近づくな。それが勇者くんが儂に託したお願いだ」

戦士「……わかり、ました」

元勇者「そうか。お前らの栄光は全ての大地に伝わっている、悪いようにはされないだろう」

――元勇者はルーラを唱えて、目の前から消えた。

戦士「俺は、俺は……謝ることすら許されないことを!」

魔法使い「一つだけ、方法があるわ」

戦士「お、起きてたのか、魔法使い」

魔法使い「結構最初からね」

戦士「それで、方法って」

魔法使い「簡単よ。それは…~~」

戦士「本気、か……」

魔法使い「どっちにしろ、私たちはもう、戻れないもの」

戦士「……そうだな」




【――3年後】

全て根絶やしにしたと思われた魔物が、突如軍を率いて現れた。
しかし、その姿は人型のものばかりだった。

「魔王様、進撃の準備が整いました」

「よし、行くか」

先頭に立つ魔王と呼ばれた戦士。その姿は角などがあるものの、前の姿とは違い、はっきりと人間の体型をしていた。

その後ろを魔法使い、僧侶が控える。

戦士はあの日、魔法使いの言葉を思い出していた。

「簡単よ。勇者君として会ってくれないなら、「勇者」として会って貰えばいいのよ」

魔王が復活した時、国王となった勇者君は再び「勇者」の称号を持って敵対するだろう。

魔王「常に間違い続けた人生だったなぁ」

そして遠くに現れる勇者の姿。
衰えることのない聖気で周りの兵士は当てられて倒れて行く。

魔王「謝る前に殺されそうだな」

魔法使い「超怒ってるっぽいしねぇ」

僧侶「うぅ、胃が痛い……」


魔王「――さて、とりあえず魔王として、勇者と戦うか」


――そして、対峙する。
二度と交わることのない筈だった勇者と戦士。
その時、戦士達が勇者に何を伝えるか。何を示すか。何を与えるか。
それはまだ分からない。
何故なら、戦士は魔王であり、まだ戦士ではないからだ。
勇者が魔王を再び倒したとき、戦士は久方ぶりに勇者と本当の対面を果たすのだ。

魔王「さぁ、来い! 勇者よ!!」

――そして、魔王は再び破れ、世界に平和が戻る。

――その後の話は、勇者と戦士達しか知らないが、その後、勇者と戦士達が逢うことは一生無かった。
――だが帰還した勇者の顔を見た姫は「本当の意味で、全てが解決したのですね」といい、勇者は微笑みかえしたという。








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